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6/27/2007
画ニメとは
東映アニメーションと幻冬舎がタッグを組んで繰り出される新感覚映像コンテンツ。静止画を軸にセリフや効果音を組み合わせることで、クリエイターの個性を前面に引き出し、彼ら独自の世界観を忠実に再現する。その表現手法はタイトルによって様々で、アーティストが描き下ろした絵画や写真、漫画、CGなど、それぞれの個性が引き立つアート性の高い作品群となっている。多くの人が関わって築き上げられる通常のアニメ作品にはない、手作り感覚の魅力が詰まっているのだ。
作り手の感性がダイレクトに伝わる作品群
既存のアニメ作品は、多くの作り手が関わることによって形成される。監督、脚本家など、作品の根幹となるクリエイターはもちろんのこと、膨大な枚数の“コマ”を描くアニメーターの存在が必要不可欠である。これに対し、画ニメは“個”が生み出す味わいにこだわっており、ごく少数のクリエイターでひとつの作品を作り上げている。映像においては、ほとんどのタイトルがたった一人のアーティスト/クリエイターによって生み出されているのだ。つまり、目にする絵の一枚ずつがスタッフではなく作家本人によって創作されたもの。これは見方によっては非常に贅沢なアプローチだと言えるんじゃないだろうか。加えて、そこに組み込まれるセリフや音響も同じく、個人で活躍するクリエイターばかりが参加している点も見逃せない。各作品が表現者同士のコラボレートといった形で創り出されているのだ。個と個がぶつかり合うことで生まれる新たな映像ワールド、それが画ニメである。
豪華なクリエイター陣が織りなす映像美
ここで参加クリエイターを紹介しておきたい。天野喜孝(『Fantascope ~tylostoma~』、『鳥の歌』)、奥秀太郎(原作:森鴎外 画:古屋あきさ『舞姫』、原作:太宰治 画: 江津匡士『女生徒』)、山下昇平(『H・P・ラヴクラフトのダニッチ・ホラー その他の物語』)、林静一(音楽監督・画:あがた森魚『赤色エレジー』)、木村俊幸(原作:猿田悠『現代畸聞録 怪異物語』)、佐野史郎(写真:植田正治『つゆのひとしずく』)、福士昌明(音楽:浅井健一『Highway Jenny』)、深田晃司(画:深澤 研『ざくろ屋敷 バルザック「人間喜劇」より』)、萩原朔太郎(版画:金井田英津子『猫町』)、雨宮慶太(『G - 九』)、中井庸友(画:葉祥明『葉祥明美術館 LINE』)、長江俊和(原作・画 古賀新一『エコエコアザラク』)。彼らは時に1年近くの歳月をかけて1本の作品を仕上げるという。そこに、ビジネスありきの映像作品にはない職人的な心意気が見てとれる。アーティストが表現したいことをストレートに魅せようとする画ニメ。プロジェクトがスタートしてから3年の月日が流れた今、さらに奥深さを増してシーンに新風を吹き込もうとしている。
ボーダーレスな展開で新たな可能性を探る
画ニメに“こうでなければならない”というルールはない。アーティストの表現に余計な制約など必要ないからだ。現在リリースされている14タイトルを見ればわかるとおり、画家、俳優、カメラマンなど、様々なフィールドで活躍している人物ばかりを集めている。さらに、現在では画ニメの新たな展開として作品の一般募集を始めたそうだ。その内容は年齢、国籍、プロ、アマを問わず作品を募集し、優秀な作品は画ニメ公式サイトで公開するというもの。また、場合によっては、著名なクリエイターとのコラボレーションによる製品化も検討されるという。あらゆる垣根を越えて動き出そうとするレーベルの熱が感じられる活動だ。
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