菅原一剛 / Ichigo Sugawara 菅原一剛 / Ichigo Sugawara

1960 年 神奈川県鎌倉生まれ。
大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業後、早崎治氏に師事。フランスにてフリーの写真家として活動を開始して以来、数多くの個展を開催すると同時に、広告写真及びにCFなども手掛けその活動領域は多岐にわたる。
撮影監督を務めた映画「青い魚」は、1996年ベルリン国際映画祭にて正式招待作品として上映された。2004年フランス国立図書館に作品10 点が収蔵される。 また2005年6月には、ニューヨークのPace/MacGill Galleryにおける「Made in the Shade」展に出展。2006年12月~2007年、東京南青山のreed space tokyoにて「あたたかいところ」展、開催。

Ichigo Sugawara was born in Yokohama, Japan in 1960. He graduated from Osaka University of Arts in 1985 with a BFA majoring in photography. Since then, his signature black and white stills have captured the imagination of the world. In 1996, he was the director of photography in the movie Blue Fish, an officially invited film of the Berlin International Film Festival. More recently in 2004, his work became the permanent collection of the National Library of France. In 2005, he held a group exhibition with Robert Frank and Harry Callahan at the Pace/MacGill Gallery in New York and in 2006, he was the director of the opening of the animation Mushishi that won the best award in the Tokyo International Fair.

[+/-] English profile..


Dust My Broom Vol.1 AluminumCan
2009 / 6 / 8 2:29 AM

この「Dust My Broom」は、現在雑誌「デジタルフォト」で連載中です。
そして来る9月1日に、同名の写真集が発売される予定です。
しかも、今回の写真集のデザインは東泉一郎さんなのです!
また詳細が決まりましたら、一番にお伝えしますので、
こちらも楽しみにしていて下さいね!

というわけで、連載第一回目は「アルミ缶」です。

一度聞いたら決して忘れることが出来ないほどに強烈なスライドギターの名手、エルモア・ジェイムスの代表曲が”Dust My Broom”です。原義は「ほうきの埃を払う」という意味なのですが、ブルーズの中では、様々なシーンにおいて「やり直す」という意味で歌われています。しかもこの曲は伝統的に伝わってきたようですが、エルモア・ジェイムスに伝授したのは、あのロバート・ジョンソンだといわれています。そして、もともと電気修理工だった彼はアンプも自ら改造し、独自のサウンドを作り出していきました。こうやって、もともとアコースティックギターで演奏されていた曲を、エレキギターとともに新しいバンドサウンドとして生まれ変わっていったのです。

数年前にぼくは、弘前にある青南商事というリサイクル会社を訪れました。そして、そこで目にしたのは、とてつもなく大きなゴミの山でした。最初はその大きさと量にただただ圧倒されましたが、やがてその大きなゴミの山の中にはぼくたちの身の回りにあるものがほとんどであることに気が付きました。本来であれば、こんなにもたくさんのゴミを生み出していることに問題意識を持たなくてはいけないところなのかもしれませんが、ぼくは不謹慎にもそのすがた目にしながら「かっこういい」とか「うつくしい」と感じていました。もちろん若干のためらいもありましたが、それを大きく上回る好奇心と共に、そんなゴミの山を夢中になって撮影しました。

そうやって撮影しながら、一番最初に感じることが出来たのは、そこにあるゴミたちは「とても大切に扱われている」ということでした。確かに、彼らにとってはそれらは単なるゴミではなく商品でもあるわけです。そう思うと、プレスされた缶の上に巻かれたビニールさえもラッピングされているように見えたりします。そして、それらのゴミ処理のすべてに、たくさんの工夫が生かされていることを発見することが出来ました。その時ぼくは、「これは、後ろ向きなゴミ処理ではなくて、とても前向きな再生行為だ」と思いました。

確かにそこにあるすべては、過去という時間の中に葬り去られて、一度は捨てられたものたちではあるのですが、そこに自らの思いと共に工夫を重ねることで、そこから新しいものが生まれるのだということを知ることも出来ました。だからこそぼくは、きっとこれからも、”Dust My Broom”「やり直し」の中から、たくさんの「新しい再生する力」を見つけることが出来るのではないかと楽しみにしているのです。








大巻伸嗣さん in Yokohama Triennale 2008
2008 / 10 / 12 11:41 PM

081012 @Oosanbashi,Yokohama








Cow Parade Tokyo Marunouchi 2008
2008 / 9 / 21 1:57 AM

080917 RedCrossCow

Cow Parade Tokyo Marunouchi 2008








やわらかいみどり
2008 / 9 / 5 11:54 PM

the green is the light

やわらかいみどりは、やわらかいひかり。








Dallmeyer 4D
2008 / 9 / 4 10:56 PM

Dallmeyer in my grove

この「Dallmeyer」という英国製のレンズは、
19世紀に開発され、その後多くのモデルが製造されました。
そして、それらのレンズ群は長くに渡って、
世界中の多くの写真家に受け入れられてきました。
しかも100年もの長い間、そのレンズ構造を大きく変更することなく
作り続けられたわけですから、開発当初の水準の高さは
それこそ、ものすごいことなのかもしれませんね。
このレンズについて、性能やエピソードなど
いろいろ教えてくださったムサシカメラの井上さんの話では、
昔はこのレンズが一本あれば、それだけで写真館が成り立った、
というほどの名声と信頼性を持った代物とのことでした。
ぼくは、そんな「銘玉」の誉れ高いレンズを使用して、
今日、初めて撮影を試みました。
しかもその方法は、その開発当時と同じ「湿板写真」です。

Dallmeyer with my Deardorff

考えてみたら、久保さんと共に長い時間
この「湿板写真」という古典技法に取り組んできました。
しかし、それはその方法に興味があったからではなく、
もちろん、目的あってのことでした。
とにかく、来る日も来る日も、あたたかい光を追いかけてきました。
そしてその中で、ぼく達は様々な発見をしてきました。
ところが、今だから言えることかもしれませんが、
当初目指していた方法と、その感じみたいなものは、
実はまだ捉えきれていなかったのでした。
言葉で説明するとちょっと長くなってしまいそうなので割愛しますが、
一言で言うと「写真らしい写真」ということなのかもしれません。

そして今日、このレンズを手に入れたことで、
目的と、その方法と、その道具が、
ひとつの大きな線で結びついたような印象を受けました。
しかもこの太い線は、確実にずっと写したいと思っている
あたたかい「光の温度のようなもの」を撮るにあたって、
おそらく現在のぼくにとっては、
これ以上はない大きな線になっているように感じています。

Dallmeyer takes a worm light

しかもこの道具は、あくまでも道具の中のひとつです。
現に、ぼくは偶然という幸運も重なって、
この数年間の中で、他の方法も知ることが出来たように思います。
そしてだからこそ、それらすべての経験を生かして、
この大きな線で見えるものをしっかり見定めていきたいと思っています。

それにしても、改めて、ちょっとワクワクしてきました。

Print in my darkroom








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